TOP - 過去掲載記事 - 2006年3月11日号

3月11日号掲載記事
 
◆「豪雪のツケ」残雪対策を前倒し - 消雪剤補助や委託苗代など<飯山市>
 今冬の豪雪で、一部山間地では2月末現在なお3bを越す雪が残る飯山市ではこのほど、農業被害対策の一環として、残雪対策を前倒しし、消雪剤散布に補助金を交付するなどの措置を決め、1日から実施した。

 アメダスなどの気象データによると先月末の積雪は飯山で161a、常盤で165a、羽広山で377a。今に後遺症をあらわにする今冬の豪雪で、先月22日現在、同市内ではりんごの枝折れを中心に、果樹で439f、約1530万円の被害が発生、施設関係では野菜育苗・花卉・もみ乾燥施設などビニールハウス17ヵ所、約1762万円の被害が出た。

 農業関係の雪害は、これから雪解けが進むにつれて拡大することは必至で、最終的には億を超える可能性も。さらに、雪解けの遅れによる苗床などへの影響、作立ちの遅れも懸念され、農家に不安が広がっている。

 こうした中で、同市では4月1日現在の残雪量で発動を決める残雪対策補助金交付を前倒しし、消雪剤購入補助、除雪ブルドーザーの借り上げ、委託苗代の設置について、今月1日から実施に踏み切った。ブル借り上げ、委託苗代は市事業として実施するが、消雪剤については、市・JA・受益者がそれぞれ3分の1ずつを負担する。消雪剤補助は、今のところ市の負担が400〜500万円(2分の1は県補助)にのぼる見通しという。


(写真=まだ分厚い畑の残雪に消雪剤をまく姿も)
 
絵手紙収蔵館建設へ - 新年度予算案・歳出の約3割は公債費<栄村>
 栄村はこのほど、前年当初比で1・06%増、総額で28億200万円の平成18年度一般会計予算案を内示した。

 同村の一般会計予算は、自律プランを踏まえ、ここ数年減少傾向にあったが、基金を当てる「絵手紙収蔵館」の建設、天代〜坪野線の消雪パイプ修繕など商工費・土木費の膨張から前年を上回るものとなった。

 歳入では地方交付税が前年度と同額の16億5600万円(構成比約59%)、次いで基金取り崩しの繰入金が前年比58%増の約2億2340万円、村債が約1億7000万円。県支出金は約2750万円増の約1億9260万円となっている。

 歳出では、商工費で「絵手紙収蔵館」の建設に約1億円を予算化した。日本絵手紙協会の寄付金を積み立てた「ふるさと創生基金」1億450万円を取り崩して資金に当てる。

 土木費では新規の天代〜坪野線の消雪パイプ修繕のほか、月岡〜志久見間の林道舗装、平滝にことし10月オープン予定の特別養護老人ホーム進入道路舗装、和山〜切明間の落石防止事業などが盛り込まれる。災害復旧費では昨年8月の豪雨災害の復旧を中心に約4300万円が計上される。

 このほか、村制施行50周年記念事業、北野温泉公園の北野川河岸に、調査で確認された栄村の植物を植栽し、植物公園として整備するための調査事業、さかえ倶楽部スキー場にサフォーク5頭を導入し、除草などを省力化するとともに、誘客資源ともする事業などが予算化される。公債費は約8億円で、歳出全体の約28%を占める。

 「自律プラン」では、適正予算規模を約20億円とした同村だが、高橋村長は「スキー場開発を中心とする起債の償還が新年度は8億円ほどある。(平成)21、2年には少なくなる見通しで、適正化は段階的となる」と話している。
 
行楽客ら紙漉き体験 - 飯山和紙研究会<飯山市>
 「飯山楮(こうぞ)100%の手漉き和紙」作りと取り組む「飯山和紙研究会」(小林起一会長)の「紙漉き体験教室」が4・5の両日、飯山手漉き和紙体験工房で行われた。

 同会では5年前の発足以来、楮栽培から伝統の手漉きまでの全工程を自分たちの手で―と取り組み、今は改修中の正受庵の障子紙作りと取り組んでいる。同庵には、48枚を1巻として、合わせて10巻ほどが必要で、会員1人、1巻をノルマとして紙漉きに追われる。

 同日の体験教室は、伝統産業でもある手漉き和紙をより多くの人たちに知ってもらい、伝統の技法を次代に伝えたい―と開いた。教室には新潟県妙高市や横浜、県内では長野・須坂市などからの約10人が参加、会員とともに「美濃紙」大の和紙流し漉きと取り組んだ。

 妙高から訪れた4人組は、行楽の途次で、前日泊まった野沢温泉の旅館で体験教室のことを知り、急きょ参加した。 

 参加者たちは会員の指導を受けながらも簀(す)さばきに悪戦苦闘し、「マイ和紙」作りに挑んでいた。


(写真=行楽客らが「マイ和紙」漉きに挑んだ体験教室)
 
◆大学の講座に関心を - 飯山北高で大学の出前講座<飯山市>
 2日、飯山北高校で大学の「出前講座」が開かれた。これは生徒に、大学ではどんな講義をしているのか知ってもらい、進路選択の参考にしてもらうことを目的に、ことしから始めたもの。進路指導の先生が直接、各大学と交渉を行い、信州大学の4講座をはじめ、県内外から7大学の先生を招き、10講座を開講した。

 対象となった現1、2年生は、事前の希望調査で講座を選択、約270人の生徒がふだん体験することのない講座に参加した。

 講義題目もバラエティーに富んだものが多く▽人文系/ドラキュラとアイルランド▽薬学系/サプリメントや健康食品は本当に健康によいものばかりだろうか?▽バイオ系/カイコにクモの糸を吐かせる▽看護系/ストレスマネージメント―などで、まず高校では勉強する機会のないものが多く、生徒は興味深げに受講していた。

 講座後に行われたアンケート調査の結果では、「大学での講義が、高校の授業とは全く違っていて、それを知ることができてよかった」「今度は他の講義も聞いてみたい」など、生徒の大学への興味の高さがうかがえた。この出前講座、来年度以降も続けていく予定だという。


(写真=大学の先生から興味のある講座を聞く北高1,2年生)
◆球春 - 北信濃風物詩<連載>
 まだうず高い雪の壁の切れ目から、大きな声が聞こえてきた。

「なにごと?」と思って覗き込むと、ボールのようなものが飛び交っている。

 雪の消えた駐車場での野球の練習。

球児たちは春を待ちきれず、わずかな空間を求めてやってきたのだろうか。

「雪国球児」。

近年の北国勢の活躍は、球児たちの夢をかきたてる。

甲子園だって遠くはない。
  
◆戸狩発「冬期五輪種目」の夢も - 戸狩温泉スキー場・知事も激励<飯山市>
 スキー場の楽しみ方を掘り起こし、誘客イベントとしても定着させたい―として昨冬、飯山市の戸狩温泉スキー場で産声を上げた「スノーバレーボール大会」。昨冬の盛況ぶりから「いずれは冬季オリンピックの競技種目に」と、意気込みも高い同スキー場で4日、2回めの大会が開催され、田中知事のパフォーマンスもあって、多くのチーム、ギャラリーでにぎわった。

 4人制で15点先取のラリーポイント、3セットマッチ。基本的にソフトバレーボールのルールを準用する新しいウインタースポーツは、地元在住のロス五輪女子バレーボール日本代表、野口京子さんがプロデュースして昨冬、初めて開催された。

 2回めの今季大会には、県内外の22チームのほか「よしもと」チームが参加。地元からは「魔翔」「星組」の2チームが出場した。開会式で大会長の江沢一遠観光協会長は「この冬、大変な豪雪に襲われたが、戸狩地域は雪に負けず、雪を楽しむ気概をもってこの大会に臨んでいる」とあいさつ。

 開会式には、「スキー王国NAGANO」のイベントとして、田中知事がスノーモービルで登場、「わんだるま国王」とともに大会を盛り上げた。また、ステージには「よしもと」所属の「ニブンノゴ」「ハリガネロック」が登場し、若者たちの喝采を浴びた。

 試合はナース姿あり、覆面あり、そして、戸狩温泉スキー場のキャラクター「とがりん」を模した豚の帽子ありと、ファッションも多彩。お笑いタレントチームの特別参加もあって会場は和やかなムードに包まれたが、決勝戦では緊張感ある熱戦が展開され、昨年大会で優勝した「バレー歴1年」が、ことしは「バレー歴2年」に名前を変えて連覇を果たした。


(写真右上=ゲレンデでは田中知事のディスクジョッキーも)
(写真左下=ファッションも様々に白熱戦が演じられた大会)
  
■耐震補強などに補助 - 飯山市の安全・安心なまち構築事業
■市長に女子総合優勝を報告 - 飯山南高スキー部
■初めて中学生が受賞 - 飯山市栄誉賞
■飯山の風土と人情に育まれた食文化を - 信州いいやま冬の食まつり
■お笑いと抽選会で感謝 - 戸狩観光協会瀬木支部が恒例かまくら祭り
■粛々として「巣立ち」 - 北信濃地方4高校で卒業式
■支えられて早春を駆ける - いいやまFIDクロカン
■人の心うたって31年 - 20人参加・川柳ひろ井川大会
■「区画整理」いよいよ - 北陸新幹線飯山駅周辺整備設計図公表・縦覧へ
■雪山遊びは楽しいぞ - 木島平でスノーキッズキャンプ・プロボーダーが指導
■みんなで考えようテレビ・ゲーム - 健康教育同好会

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