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2月11日号掲載記事
 
◆普通高3校を1校に - ほぼ候補案の報告書<岳北>
 長野県高等学校改革プラン推進委員会第一推進委員会は7日、県教育委員会の委嘱を受けて論議を重ねてきた県立高校再編整備に関し、飯山地区などの論議結果、方向性について、県教委に報告書を提出した。

 それによると、「第一推進委員会で論議された方向性」として、「当面の間、飯山照丘高校、飯山北高校・飯山南高校を統合した1校と、下高井農林高校1校の2校への再編を想定する。その際、生徒数の推移などを勘案して、飯山北高と飯山南高の校地・校舎を利用し、最終的には飯山北高の校地・校舎に統合する」とした。

 再編整備に向け寄せられた要望として▽普通高3校にはコース制、理数科、体育科があり、これらの特徴を十分生かした新しい学校をつくっていきたい▽統合に当たっては、コース制を活用して、幅広い学力の生徒に対応したい▽体育科・理数科の特色を生かしていくには、一定規模を確保する必要がある。また、専門性のある教員を充分に確保していく必要がある▽飯山南高体育科、飯山北高スキー部の活躍は国際的レベルにあり、地元のスキー産業ともに大事にしていかなければならない▽複数の校舎を使用し、いかに教育課程を編成するか、あるいはコース制をとっていくかなど、十分検討する必要がある。▽新しい学校としてスタートする際には、2校舎を使う際に生じる課題に配慮し、校舎の改築や施設の整備を前倒しして進めてほしい▽将来6学級が予想されるため、最終的には新しい普通高校と下高井農林高校をさらに1校に統合していけるように、相互に授業を交流させながら学校間連携を進めていく▽これらの高校再編を進めながら、地域の子どもたちは地域で教育し、地域の次世代リーダーを育成していく観点から、連携型や併設型などの中高一貫教育の導入を検討していく―を付記している。

 「方向性」で示された1区高校再編案は、県教委が「論議のたたき台に」と示した「県立高校再編整備候補案」に「当面の間」を加えただけ。将来的に下高井農林高校を含めた統合案を示し、また、中高一貫教育の検討を訴えてきた飯山北高「桂陰会」旧第一通学区の将来構想に関する特別委員会の内山英樹委員長は「やっぱり―という思いは拭いきれない。お仕着せの候補案に追随した行政に不信感もある。『要望』の中に我々が訴えた将来1校、中高一貫教育の検討が盛り込まれているが、それがどういう意味をもつのか、真意を見つめながら、地域の将来構想の中で、地域高校のあり方を引き続き模索したい」と、話している。
 
緊急医療に危機感も - 住民有志と日赤院長が懇談<飯山市>
 飯山赤十字病院の医師不足に不安を募らせる野沢温泉村・木島平村・飯山市の住民有志が6日、同病院に川村信之院長を訪ね、医師確保の取り組みについて説明を受けるとともに、地域住民として「何をなすべきか」を中心に懇談した。

 同日午後、病院を訪ねたのは野沢温泉村の老人会・婦人会代表と住民有志、木島平村村議、飯山市の年金者組合代表の7人。

 冒頭、野沢温泉村の有志の一人は「病院が充実していないことに住民の不安がある。(医師確保の)厳しいことは理解できるが、医師がいないことが心配だ。今、私たちが考えるべきことは何かを含めてお話をうかがいたい「と述べた。

 これに対して川村院長は、現在医師不足から6科7人の欠員が生じている―とし、原因は小泉内閣の医療費抑制政策、新臨床研修制度、近年の開業医志向―と指摘した。同院長はまた、専門医を広域圏基幹病院に集める、県のセンター化構想について、「特に辺地住民に不便を強いるもの」と疑問視。

 特に住民要望の強い救急医療について「現行では医師の確保に大きな負担を強いられている。このままでは救急医療はできません―という事態にもなりかねない」と、台所事情の苦しさを吐露した。

 「私たちが考えるべきこと、やるべきことは?」という有志らの問いかけに、同院長は「医師確保難の実状を社会問題化すること。救急医療のための医師確保に行政の負担も必要。医師不足は1人病院だけの問題ではない。住民と一体化して地域医療の充実に取り組む必要がある。病院を愛して下さい」と述べた。

(写真=川村院長と意見を交わす住民有志ら)
 
「雪ざらし」盛んに - 内山紙の伝統技法<飯山市>
 内山紙の伝統的工芸品たる技法の一つとされる、こうぞの皮の「雪ざらし」が厳寒の今、製紙工場で行われている。

 初冬に蒸し、剥いだ状態で吊るし、干してあったこうぞの皮を雪の上にさらす伝統の技法。黒皮を剥がしやすくするもので、紫外線が強くなる2月から3月にかけて行う作業。紫外線・雪のオゾン効果で、白化され、丈夫さを増すという。

 2日、飯山市瑞穂の阿部製紙では、雪の晴れ間をぬって工場南側の雪原にこうぞの皮を広げ、これに雪をかけてさらす作業と取り組んだ。高社山から斑尾山などを一望する雪原は寒気が強く、こうぞの雪ざらしは一幅の絵。

 同製紙の阿部一義さんの話では、雪ざらしを終えたこうぞは乾燥させ、来季の高級紙用に使用するという。
 
◆絵手紙の「豪雪見舞い」 - 春の神様、早起きして!<栄村>
 今冬、20数年ぶりともいわれる豪雪に見舞われ、秋山地区が一時孤立したほか、屋根の雪下ろしや落雪で住民2人が死亡した栄村。災害救助法の延長が繰り返される同村の、絵手紙グループの会員らに、全国から励ましの絵手紙が寄せられている。

 同村の絵手紙グループ「芽吹きの会」の滝沢英夫さん方には先週末までに50通近い「頑張れ!」絵手紙が寄せられた。多くは全国の絵手紙愛好者で、これまでの「絵手紙列車」や「絵手紙展」などを通して知り合った絵手紙仲間だが、滝沢さんが旅行などで個人的に知り合った人、「栄村ファン」もいる。

 ―「さぞかし、大変なことでしょう。どうぞお体に留意されますよう。少しでも雪が解けますよう、穏やかな日々を祈っています」「どうか、どうか、心まで冷えませんように」「福の神 この大雪 打ち払ってもらえませぬか」「日本全国近くなったといっても、駆けつけられないもどかしさ。猫の手さえお貸しできないのですからね」「栄村にうかがった折、雪に喜んでいた自分が気恥ずかしい限りです」「大丈夫 春の神様に 早起きしてと頼みましたから」―。

 茅野市の切手収集のボランティアグループの13通がある。京都の人は素焼き盤の絵馬に励ましの言葉を記して送ってくれた。「せめてビタミンCでも」と、ミカンの絵を描いたもの、ローソクの絵で「少しでも雪が解けますよう」と、励ましてくれた新潟・糸魚川の人。

 滝沢さんは今冬、土蔵の屋根の雪を2月初めまでに8回下ろした。雪下ろしを断念し、雪解けをひたすら待つ施設もある。東京に住む娘の帰郷を思いとどまらせ、孫に会う楽しみを耐えた。

 一時、手首がはれ上がった手で、いただいた絵手紙の全てに返信を描いた。「こういう厳しい、切ない時だからこそ、いただいた絵手紙の1枚1枚が身にしみますね。元気をいただきました。やっぱり、絵手紙っていいですね」と、滝沢さんは雪焼けした顔をほころばせた。

(写真=全国から寄せられた豪雪見舞いの絵手紙)
◆雪まつり - 北信濃風物詩<連載>
 暗い―というか、雪国の暮らしの厳しさが、骨の髄まで滲みたこの冬、記事も自ずとグレートーンとなっている。

そんな中で、雪国ならではのイベントが相次ぐ。

「縮こまってばかりじゃえけね。

元気出さんじゃえけね」と、観光地が、ワケショが元気を出す。

圧迫感で迫る雪の壁も、見方を変えりゃ結構なもの。

イルミネーションの道は、雪まつり会場に続く。
  
◆飯山南が女子総合で連覇 - インターハイ・飯山北男子リレーで3位
 今月初めから秋田県鹿角市で開かれていた第55回全国高校スキー大会で、飯山南高が女子総合で連覇、通算15回めの優勝を果たした。北信濃関係では男子で飯山北が総合12位、飯山南が22位。

 女子総合優勝の飯山南はジャイアントスラロームを除く全種目で得点、最終日のリレーで新潟・十日町高校に敗れはしたものの、総合点で同校に7点差をつけて逃げ切り、快挙を成し遂げた。 

 飯山南女子はクロスカントリーで大量得点したが、男子はクロスカントリーのエース柏原暢彦、ノルディックコンバインドの小山祐の二人が、ノルディックジュニア世界選手権に出場中で、得点源を欠いた。男子リレーで3位に入賞した飯山北の健闘が光った。

(写真=15回目の女子総合優勝を果した南高スキー部)
  
■累積降雪量は12b越 - 23日間の連続降雪も
■除雪の県費補助困難 - 野沢温泉で特豪議会協議会
■雪夜に進む雪像造り - いいやま雪まつり11日開幕へ
■「豪雪募金」を飯山市に - 埼玉・八潮イブニングロータリークラブ
■1時間に11件の交通事故 - 猛吹雪の国道117号線
■小中学生50人が雪上運動会 - 中野市ふるさと冒険クラブ
■第4回みゆき野・高校美術展 - 11日・12日市民会館で

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