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TOP - 過去掲載記事 - 2005年12月3日号 | |
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12月3日号掲載記事 | |
◆日本一おいしい飯山米実証 - 米・食味分析鑑定コンクールで<飯山市> | |
![]() 同コンクールは「日本一おいしいお米を決める」をキャッチフレーズに、「米・食味鑑定士協会」が主催するもの。米の消費拡大に加え、良食味で安全性の高い「米作り」に努力する生産者・生産地にスポットを当て、活性化を図ることなどが主旨。 コンクールは全国から公募したお米を食味計・味度計、官能(試食)で分析、食味に優れた米を選ぶシステム。今回は全国の「米どころ」を中心に1609点の米の応募があった。 出品米は全出品米を対象とする「総合」部門、品種・産地を対象とする「品種栽培」部門に分けられ、機械と舌、客観と主観による鑑定の結果、総合部門で飯山市常盤大倉崎の鈴木和夫さんのコシヒカリが、品種栽培部門で同太田小境の金崎隆さんのキヌヒカリが金賞に選ばれた。 二人とも代々の米作り農家。鈴木さんは12fを、金崎さんは25fを栽培する大規模経営と取り組む。今回2回めの金賞を受賞した鈴木さんは、蛋白を抑えた独自の有機肥料をブレンドして使っている。「温度差や日照時間、平均気温など、この地方の気象条件が米作りに好適なのだろう。データ管理が重要になっているが、米作りに対する愛情みたいなものが認められた気がしてうれしい」と、鈴木さんは語る。 また、金崎さんは同じく独自配合の有機肥料を使っており、父親とともに試行錯誤を重ね、今回、初の金賞を得た。「顔の見える米作りを―と、お得意様に田んぼにきていただいて、生産現場を見ていただいている。その皆さんに早速報告したい」と話した。 「おいしい米」は、肥料が高価で収量は少ない、収益性の低い商品。「プライドはそれとして、金賞をもらったことで少しでも高く売ることができれば」と、二人は率直な期待感を滲ませていた。 (写真=「金賞」を手に喜びの鈴木さん(向かって右)と金崎さん) |
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◆「当たり前」捨て英知を - スキーを振興させるシンポジウム | |
![]() 昨年に続いての同シンポ。ことしは小林仁飯山商工会議所会頭、高井新一JA北信州みゆき組合長、坂東峯一飯山市建設業協会長、寺瀬俊彦飯山市観光協会副会長、大熊政彦前戸狩小学校長をパネラーに招き、ここ数年低迷する地域経済の中で、産業としてのスキーの実態、課題、振興策と、スキー教育のあり方について、論議を交わした。 この中で、斑尾高原観光協会長でもある寺瀬さんは「ホテルがあって当たり前、雪が降って当たり前、客がきて当たり前―という甘えがあった」と、斑尾高原開発鰍フ民事再生手続きの開始申請に際しての衝撃について語り、通年観光の確立・スキー発祥地のブランド化・冬季国体誘致など提言。小林さんは「危機意識をしっかりもって、決断と意識改革を」と、人口増対策を促した。 また、高井さんはスキー産業・教育を支える立場としてJA基盤の強化が前提であることを強調。坂東さんはスキー場開発によって冬仕事が確保された―とし、「雪は宝物」、「スキーを支える下働きの役割を果たしたい」と述べた。大熊さんは「スキー教育」論議の問題提起を兼ねて、「地域の教育力の重さを感じている。スキー修学旅行もリピーターを生む。行政の多少の援助は必要だが、教育現場ではスキー教育を重視する伝統は受け継がれている」と語った。 スキー教育ではまた年間を通じた指導体制の確立、飯山南高体育科のスキーへの特化、スキー選手の受け皿作り―などについて提言が相次ぎ、参加者との質疑では「スキー専門校の誘致を」とする意見が出された。 (写真=「スキーの恵み」を改めて考えたスキーシンポ) |
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◆こうぞの皮はぎ作業盛ん - 飯山市瑞穂の製紙工場<飯山市> | |
![]() こうぞは、和紙の原料。栽培畑から刈り取ったこうぞは蒸した後皮をはぎ、その皮を軒下などに干す。この間、雪の上に出す「雪ざらし」を行い、煮熟・漂白・ごみ拾い・ほぐしなど作業を経てトロロアオイを加えて漉き舟に入れる。雪ざらし・トロロアオイ・簾ゲタを実施・使用することが伝統的工芸品の条件という。 先月24日、同所の阿部製紙では、家族や親戚、地元農家の人たち10人ほどが蒸し上がったこうぞの皮はぎに追われていた。こうぞは地元産で、葉が落ちた後の先月半ばに刈り取ったもの。 工場では熟練のお年寄りが、皮をむきやすいよう先端部分をはぎ、それを男衆が独特の道具で全てはぎとっていく。地元産こうぞは主に手漉き用に使われるという。 同社の阿部一義さんは「地のものへのこだわりがある。今はこういう風景も少なくなって寂しい感じがする。ことしのこうぞはまずまずなので、楽しみにしている」と、話していた。 (写真=お年寄りの熟練技で進められるこうぞの皮はぎ作業) |
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◆冬を前に英気養って - 中越地震被災のお年寄り 県が湯滝温泉に招待<飯山市> | |
新潟県長岡・小千谷市などの仮設住宅に暮らす1人暮らしのお年寄りらが30日、飯山市の湯滝温泉などに招かれ、本格的な冬を前に英気を養った。 県が「シンシューベリーマッチ。ふらっと信州」キャンペーンの一環として企画したもので、昨年の中越地震で被災し、今なお長岡・小千谷・見附市などの仮設住宅に暮らす人たちに、2度めの冬を前に「じょんのびの一日を」と招いた。 県では昨年、信州の温泉を安心して利用してもらうために、温泉利用施設に関する13項目の情報を、事業者自らが正しく表示する温泉を認定する「安全、安心、正直な信州の温泉表示認定制度」を創設。今回、そのPRも兼ねて、認定温泉である湯滝温泉などを利用した。 同日正午前後、バスで湯滝温泉に着いたお年寄りたちは、同温泉特製の紫米笹寿司や旬の野菜煮物、野菜のあえものなど、心尽くしの昼食に舌鼓を打ち、温泉三昧の時を過ごした。長岡市の住宅に暮らすお年寄りは「同じ集落の仲間がいるので助けてもらっています。冬は大変ですが大丈夫です。ありがたいですね。ゆっくりさせてもらいます」と、顔をほころばせていた。 |
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◆敷 葉 - 北信濃風物詩<連載> | |
![]() 既に葉はすっかり落ち、枝に銀杏の実が残っていた。 独特のにおいもする。 崖下は母校の小学校。 学んでいた当時のよすがは全くないが、それでも、城山の一帯には様々な思い出が残る。 よく遊んだお社。苦手な写生でよく描かされた。 歳月が流れた。 |
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◆ブナ・四季の花で癒し空間 - 斑尾高原のロッジ・ぶなフォレストに「いいやま景観賞」<飯山市> | |
![]() 同市では全市公園化構想の実践に向けて、平成5年度から「いいやま景観モデル賞」を設け、景観に配慮し、模範的な建築物や緑化活動などを顕彰してきた。「モデル賞」はその後、「景観賞」に名称を改め、今日に至っている。 ことしの応募は5件。選考委員会では現地調査などを重ね、緑化・個人の部で「ぶなフォレスト」を選んだ。 「ぶなフォレスト」では10年以上にわたって土盛りや石積み、草木の植え込みなど作業を重ね、日常的に手入れを続けている。ロッジ周辺はフロントガーデン・パーキングガーデン・メーンガーデン・ナーサリー&キッチンガーデン・バックヤードガーデンの5つのエリアに分かれ、飯山市の木でもあり、同ロッジのシンボルツリーでもあるブナを配して、アクセントを付けているのが特徴。 ロッジ周囲には四季折々、多彩な花が咲き乱れ、訪れる人たちを癒している。 |
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