TOP - 過去掲載記事 - 2005年11月19日号

11月19日号掲載記事
 
◆学びあって、課題の共有も - 木島平中・ディーキルシュ中学と姉妹校盟約調印<木島平村>
 ルクセンブルク大公国のディーキルシュ中等学校と、6年近い交流を重ねてきた木島平中学校は、先月18日、生徒代表団が同地を訪れ、同校との「姉妹校」盟約を交わした。10日、全校生徒に対してこれを報告し、代表の生徒らが現地での様子などについてリポートした。

 同村とルクセンブルクとの交流は、90年、リゾート開発構想のイメージモデルとして、村が視察団を送ったのがきっかけ。98年の長野オリンピックに同国のマスメディアが木島平を取材に訪れ、その後、皇太子(現大公)、駐日大使らが同村を訪問、村からは議員や鬼島太鼓、中学生らが同国を訪れ、その間にはディーキルシュ中等学校から木島平に派遣された語学教師が、村の女性と結婚するまでの交流を深めてきた。

 ディーキルシュはルクセンブルクから、北へ約30`の行政区核都市。先月、同地を木島平中学校の2・三年生12人と寺島正友校長、土屋誠之教育長ら一行16人が訪れ、ディーキルシュ中等学校長との間で姉妹校盟約の調印をかわした。盟約は▽相互に訪問する▽個人的交流もできる▽両校生徒は、共通する様々な活動の機会を与えられる▽両校は学びあい、助言し、課題を共有しながら、教育課程の充実、及び理解力向上のための支援において、相互に協力し合うものとする―というもの。

 この日は、生徒代表団が説明をしつつ、撮ってきた写真、ディーキルシュ中学校の校舎や先生、ホームステイ先の家族や学食でのランチ風景などをスライド形式で紹介していった。

(写真=ディーキルシュでの盟約調印式/村教委提供)
 
「地域計画」早く国へ - ごみ処理施設問題で3首長<飯山市・木島平村・野沢温泉村>
 岳北広域行政組合長の木内飯山市長、副組合長の柳沢木島平村長、同河野野沢温泉村長代理の平田助役らは11日、新クリーンセンターの建設に国の交付金を得るための「循環型社会形成推進地域計画」について、早期に環境省に提出するよう、改めて要請した。

 同組合が飯山市岡山藤沢地籍に建設を計画している新クリーンセンターについては、一部住民が、施設建設計画地の地形、気象条件などから公害が懸念される―として、組合に精度の高い調査を要請、県に公害調停を申請した経過がある。

 循環型社会形成推進地域計画は、県・国との協議を経て策定されたものだが、田中知事は「調停の結果を待つ」として同計画の国への申請を見送っていた。調停は10月に「合意の見込みはない」として打ち切られたが、新たな住民訴訟も起こされた。

 同日の関係3首長による要請は、知事が「地域計画」の国への提出を実質的に凍結する理由とした公害調停が、「不調」にしても、結論が出たことから、改めて実施された。

 要請はこれまでの経過を説明したうえ、「岳北住民は多大な損失を被ることになりますので、環境大臣宛の地域計画について、一日も早く県境省へ提出いただきますよう、切にお願い申し上げる次第であります」と訴えるもの。

 同日、木内組合長は太田寛・生活環境部長に「時間をかけ、住民コンセンサスを得て進めてきた。着工が遅れれば莫大な損害が出る。(地域計画を)1日も早く環境省に提出してほしい」と要請。柳沢副組合長は「(地域計画は)県や国と合議して決めたもの」、平田野沢温泉村助役は「(地域計画を)1日も早く国に出してほしい―というのが、3市村共通の願い」と、述べた。

 木内組合長はまた、6月の知事要請の際、田中知事から「施設規模が過大ではないか」と指摘されたことについて、「決して過大ではない」と述べた。要請に対して太田部長は「早急に知事と相談のうえ、回答したい」と答えた。

(写真=太田生環部長に要請する岳北3首長ら)
 
オンリーワン卒業証書 - 6年生が紙手漉き<飯山市>
 「世界に一つしかない、オンリーワンの卒業証書」。飯山市内小学校の6年生たちによる卒業証書の手漉き作業が10日、瑞穂の製紙工場で始まった。

 伝統的工芸品の伝承、後継者育成などを主旨とする国の補助事業の一環だが、地元に守られる「内山紙」作りを通して地域を知り、子どもたちに思い出を―と、内山紙共同組合(阿部一義理事長)の協力を得て、ここ10数年来行われているもの。

 ことしは戸狩・東・常盤・木島・岡山の5小学校が和紙の卒業証書作りを行うことになり、そのトップバッターとして10日、戸狩小の6年生40人が、同所の阿部製紙工場を訪れ、阿部理事長や伝統工芸士の小林欣治さんの手ほどきで紙を漉いた。

 子どもたちは阿部理事長から内山紙の歴史や特徴、製法などを学んだ後、昔ながらの伝統工法で紙漉きに挑戦。「原料は平均に、手際よく」という小林さんのアドバイスに、真剣な表情でうなづき、「マイ証書」を漉いていた。小学生の卒業証書作りは来月半ばまで続く。

(写真=アドバイスを受け、真剣な表情で取り組む児童)
 
◆特産地自慢の芋煮会 - 飯山市天神堂地区<飯山市>
 飯山市木島天神堂の天満宮境内で13日、同地区ではこの季節恒例の「芋煮会」が行われた。

 過疎・少子化が進み、区内駅伝など行事ができなくなってしまった同地区だが、同日は育成会(市川泰成会長)の道祖神造りに合わせて、公民館(伊東優館長)が区の協力を得て恒例の天神堂祭を企画。天満宮には区民労作の菊花や盆栽が展示され、境内では焼き芋大会も開かれた。

 同地区は千曲川・樽川に近く、湿地なども多いことから、古来、里芋の産地として知られる。同日は道祖神造りに参加した子どもたちや、招かれたお年寄りらもお宮の境内に集まり、ひと口では到底頬張れない、大きな芋に舌鼓を打ちながら、秋の暖かな日差しを浴びて談笑の時を楽しんでいた。

(写真=天満宮境内で行われた天神堂の芋煮会)
◆火の用心 - 北信濃風物詩<連載>
 「火の用心」の看板がことしも消防署に立てられた。

全て空き缶を使った、署員の力作。

看板全てで2844個の空き缶が使われている。

色は5色。

平成13年に作ったものを毎年補修を重ねてきた。

「缶コーヒーはもうたくさん」と、缶集めに悲鳴も聞こえる。

 「火事は怖い。ちょっとした気のゆるみが惨事を招く」。

缶看板は署員のアピールである。
  
◆先人の生き様 次代に - 木島平農民芸術ふう太の杜<木島平村>
 今からもう70年近く昔、内山紙作りに欠かせなかったニレを採りにカヤの平に入った父子が、吹雪に遭って遭難した逸話をモチーフにした演劇講演会「楡きり(牧歌)」が13日、木島平村馬曲の「郷の家」で行われた。

 「農民芸術ふう太の杜」(常田富士夫代表)が、村制施行50周年を記念して開催したもので、柳沢村長や、村民、演劇ファンら約60人が集まった。

 「楡きり」は昭和10年、原大沢の紙漉き農家の親子が、そのトロ味でコウゾ繊維を絡み合わせるニレ(ノリウツギ)を採りに、カヤの平の大ブナに入った折、吹雪で遭難した逸話に基づく劇。父親は息子に着せられるだけのものを着せ、寄り添うように息絶えていた―という悲話は、当時、野沢温泉を訪れていた作家、川端康成の知るところとなりその著「牧歌」に描かれた。

 「ふう太の杜」では、厳しい自然の中で肩を寄せ合い、時には愛する者たちのために命をも賭した先人たちの生き様を語り伝えたい―と、今回、「牧歌」を元に、古老や関係者らの話を含めて劇化した。

 劇は観客が周囲を埋めた「郷の家」の囲炉裏端から始まり、土間や出入り口、座敷など、全てのスペースがステージとなる異例の構成。手拭いの頬かぶりで老爺姿をした常田さんのとつとつとした語り、村民俳優の熱演、カメムシの臭味と囲炉裏の煙。観客たちは冷え込んだ山里の一夜を、尊くも悲しい逸話の世界に浸っていた。

(写真=「郷の家」をすべて舞台に演じられた「楡きり」)
  
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■冬間近な山里を満喫 - 飯山市富倉で恒例新そば祭
■マッサージやアロマも - 病院祭で「新しい産科」を紹介
■子供たちが里芋収穫 - 飯山市木島児童館
■滝沢さんの「巴錦」に本社賞 - 飯山市菊花展覧会
■農水相感謝状 - 関東農政局長野センター

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