TOP - 過去掲載記事 - 2005年11月12日号

11月12日号掲載記事
 
◆ブランド化へ そばの里宣言 - 北信州いいやま「そば街道」確立事業始動<飯山市>
 「☆伝承 私たちは自然・風土に培われた先人の思いを受け継ぎ、田舎暮らしを楽しんでいる市民です。☆食育 里山に咲きほころぶそば花を育て、そばと地域食材を通じたのどごしを楽しみ、伝統の食を未来に伝えます。☆対流 職人の技を磨き、そばの匠による人々との交流を楽しみます。☆健康 そばを通じ街道を広げ健康を増進し、そばのように長い人生を歩きます。そばは、信州を代表する食のひとつであり、手軽で風味が良くのどごしの味を大切にしています。私たちはそばを通じ、地域興しを行いここに『そばの里を宣言』します。」(原文のまま)

 5日、飯山市の戸狩温泉スキー場「星フル降るレストラン」で、新そばまつりオープニングセレモニー「そばの里宣言」式が行われた。

 「旅産業にぎわい創出」の取り組みの一つ「食農」分野で、市の郷土食の代表格ともいえるそばにこだわりながら、地域起こしに先導的に取り組もうと組織された「北信州いいやまそば街道組合」(木原一夫理事長)と市では先に、先導的旅産業創出支援事業を活用した事業委託方式による「食農分野における地域ブランド(北信州いいやまそば街道)確立事業」をスタートさせた。

 「そばの里宣言」は、今月初めから始まった新そばまつりのPRを兼ねたもので、「そば街道組合」が主催した。式で木原理事長は「平成4年、数人の仲間たちとそばを使った活性化の取り組みをスタートさせた。そして、今年10月、市と業務委託契約を交わし、組合の設立に漕ぎ着けることができた。飯山ブランドのそばを作る活動は、そばの生産、加工から飲食・宿泊や新しい産業の創出など地域経済の発展に寄与するものだ。『歩く・温泉・食べる』をキイワードとした、食を楽しむそば街道の確立を期したい」とあいさつ。

 木内市長は「地粉100%から、テーブルの全ての食材が地産―という取り組みがうれしい。将来的にあらゆる農産物が産業起こしにつながることを期待している」と、エールを送った。

 新そばまつりは今月30日まで、組合加盟の市内16店で開催される。

(写真=[伝統の食を未来に」と誓った「そばの里」宣言式)
 
医師確保に対応促す声も - 県議会志昂会が県政報告会<飯山市>
 飯山市・下水内郡選出の県議会議員、宮本衡司さんが所属する県議会会派「志昂会」(保科淑教代表)議員団6人が5日、飯山市内で県政報告会を開いた。「県政を身近に」「県の課題に理解を」とする同会の「出前県政報告会」は、東御市・茅野市に次いで三ヵ所め。

 県議会会派議員団の、この地方での県政報告会は初めてといわれ、各議員が所属する常任委員会の、北信濃地方に関わる課題や施策などについて、議員が説明を行い、参加者からの質問に答えた。

 宮本さんを含む6人の議員からは▽施設介護▽新幹線▽スキー観光▽県の組織改編▽高校改革▽農林業振興―などを中心に、県施策や議会対応の実態などが報告された。この中で、新幹線について、議員から長野市長沼地籍の用地買収が、淺川の防災対策と絡んで全く進まず、先行きも見えない―との報告があった。スキー観光・まちづくりでは、飯山の持つ豊かな資源、可能性が指摘され、農業を含めて県施策を導入した活性化の取り組みが励まされた。

 その後の質疑では、会場を埋めた約200人の市民から千曲川の恒久的な防災対策、飯山赤十字病院の医師確保・救急医療体制の整備について、県の対応を促す意見が出された。
 
冬間近の外湯のお菜洗い - 「発祥の地の菜」を誇りに<野沢温泉村>
 「野沢菜」の発祥地、野沢温泉村で7日、外湯での「お菜洗い」が始まった。

 温泉を使ったお菜洗いは、温泉成分のためか、菜がしんなり、柔らかくなるうえ、風味も増す―として伝統的に行われている、この季節の風物詩の一つ。

 自前の温泉をもたない一般家庭などのため、一部の外湯が期間と時間を決めてお菜洗いに開放される。

 同日、横落地区の「横落の湯」では、近くの主婦二人が掛け流しの温泉でお菜洗いしており、「湯の里」に冬の間近いことをうかがわせた。同村の野沢菜はことし、秋口以来の好天に恵まれ、虫害もなく、ここにきて株も茎も十分に肥大、例年にないできになったという。外湯でのお菜洗いは12日まで行われている。

(写真=横落の湯でお菜洗いに励む主婦ら)
 
◆職務に殉じる重さを - 「60年」前に署長ら合掌<栄村>
 終戦間もない昭和21年1月16日。雪深い下高井郡堺村の長瀬・奥宮地籍(現栄村)で、1人の警察官が猛吹雪に倒れて殉職した。大澤敏親巡査部長(当時35歳)。当時中野警察署堺村駐在所に勤務していた大澤さんは、まだ統制下にあった薪炭の取り締まりと、現金盗難事件の捜査のため、2b近い積雪をおして村内を巡回中、同所特有の猛吹雪に遭い、奥宮地籍の湧水に倒れ、殉職した。

 住民の暮らしを守る使命に殉じた大澤さんに、村の人たちは深い悲しみと感動の入り混じった思いを集めて、遺体が見つかった湧き水付近に、功を称える碑を建てた。

 それからもうじき60年。同所を管轄する飯山警察署では大澤さんの功を忘れず、警察業務の範として語り継ぎたい―として、平成12年、それまで途絶えていた「碑詣で」を復活。以来、署長が代わるたびに碑を訪れることを慣行にしており、今春赴任した座光寺冬樹署長も4日、署員7人を伴って碑を訪れた。

 東部パイロットの、柳在家〜原向を結ぶ道の傍らに立つ大澤さんの碑は、地元の人たちが年に数回、草刈りをし、香華を手向ける。在りし日の大澤さんを知る古老もおり、遺徳の未だ風化していないことをうかがわせる。

 同日、碑に詣でた座光寺署長は、香華を碑前に手向け、署員とともに長い合掌を捧げた。同署長は「今の時代、理解されがたいが、常に命がけ―という警察官の職務を思い起こす『教科書』にもして、大澤さんの遺功を語り継ぎたい」と話していた。掃き払ったばかりの碑に、頭上の桜の落ち葉が降り敷いていた。

(写真=大澤さんの碑に祈りを捧げる座光寺署長ら)
◆冬備え - 北信濃風物詩<連載>
 雪国の民の、何というか、心意気みたいなものを感じる「ダイコすだれ」「柿すだれ」が見たい―と、方々を駆けずり回った。

それが視界に入った瞬間「これだっ」と、興奮した。

あろうことか、ダイコもカキも一緒にある。

ありがたいこってす。

 山里は時雨れて、野分が吹きすさび、既に「冬隣」。

今、北信濃路の各所に暮らしの「知恵」を見ることができる。
  
◆高校サッカー全国大会へ - 木島平出身の上田西宮崎君<木島平村>
 6日、松本市の松本平広域公園総合球技場で行われた第84回全国高校サッカー選手権大会長野県大会で、木島平村出身の宮崎淳貴さんが所属する上田西高が、初めて進出した決勝戦で、強豪長野日大高校を2―1で下し、初優勝を飾った。12月30日に東京・国立競技場で開幕する全国大会に出場する。

 部員90人がひしめく上田西高サッカー部だが、この大会、宮崎さんは背番号「9」、フォワードとして出場、攻撃の要として果敢な攻めを先導した。宮崎さんは木島平村出身。みゆき野FCで基礎を学び、上田西高に進学、レギュラーの座を守っている。

 古豪松商学園高を破って、念願の決勝初進出を果たした上田西、決勝での相手は、県高校総体準決勝で勝っている長野日大高だった。両者とも全国大会はまだ未出場で、宮崎さんは前線で攻撃の拠点となり、全ての得点に絡む活躍。自身も得意のヘディングシュートを打ち続け、相手ゴールを再三脅かした。北信濃地方からの全国大会出場は、宮崎さんが初めて。同日、「アルウイン」スタンドには、宮崎さんの地元、木島平からみゆき野FCの後輩や保護者、OBら約50人が陣取り、チームカラーの黄色いボンボンを振って声援を送った。

 宮崎さんはみゆき野FCの高森喜久さんを通じて「いつも応援ありがとうございます。全国大会でも期待に応えられるよう頑張ります。皆さんの応援をお願いします」と、コメントを寄せた。
 
(写真=試合の合い間に味噌作りに励む子どもたち)
  
■別会社の独立経営に - 斑尾高原ホテル・スキー場
■秋野菜で今季最後の市 - 飯山駅広場のふれあい朝市
■お巡りさんの芸術展 - 飯山警察署
■「森の学校」手作りで - 北信州の森林と家をつなぐ会
■高齢者の犠牲また… - 栄村で4件目の死亡事故
■ミョウガの実を孫に - ナヲさんを感動させた希少現象
■270人の大合唱も - 飯山市青少年芸術祭
■伝統の舞いやお国自慢も - 飯山えびす講・JAみゆき祭
■第45回北信総合病院祭

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