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9月17日号掲載記事
 
◆「圧勝自民」小坂さんがトップ - 比例区は小差で民主<4市村>
 郵政民営化関連法案の参院での否決に伴う総選挙は11日、投票が行われ、小選挙区の長野1区で前職の小坂憲次さん(59)が6選を果たした。民主・篠原孝さん(57)は前回(平成15年)と同じく、比例区で復活当選した。

 「郵政民営化」是か非か―に争点が集約された今回総選挙。全国的には「小泉自民党」が公示前勢力を79上回る291議席を獲得、公明党との連立与党として衆院定数(480)の320議席を超える歴史的圧勝を果たした。

 小選挙区・長野1区では、自民党前職の小坂さんが、2位篠原さんとの票差を前回の約6200票から約2万票近くに広げて完勝、6選を果たした。ここ北信濃4市村では小坂さんが一部で前回票を減らしたものの、木島平村を除く3市村でトップ得票、全体で前回票を130票余り上乗せし、一人1万1000票台をキープした。

 民主前職の篠原さんは、今回も小坂さんに及ばなかったが、4市村全てで前回票を上回り、特に木島平村では小坂さんを超える得票で善戦、4市村全体で8600票余を獲得した。小坂さんとの票差は前回の約3662から2819にと、大幅に縮めた。

 日本共産党新人の中野早苗さん(57)は増税、憲法問題、子育て支援などを訴えたが、党支持者層以外に広がらず、ここ数回の総選挙ごとに進む票の目減りを止めることはできなかった。4市村で前回票より137票少ない2659票にとどまった。

 4市村全体では、小坂さん陣営の組織力の強さが改めて浮き彫りにされたものの、全国的な「自民圧勝」の流れからすれば、むしろ、前回票を1000票近く上乗せした篠原さんの健闘が目立ったといえる。

 農協組織などが訴えた農業政策への期待か、マスコミが喧伝した「自民圧勝」ムードに対する警戒感か。

 比例区では民主が木島平村でのトップを含めて4市村全体で自民をわずかに上回る7967票。自民党も前回票を上乗せしたほか、国民新党が約800票近くを集めた。
 
果樹中心に被害1億 - 河東中心に台風14号の風害
 7日、九州南岸に上陸し、日本海を東北方向に駆け抜けた台風14号。九州・中国・四国から、関東・東海地方などまで広い地域に大きな被害を及ぼし、20人を超える命を奪った同台風は、一時強風域に入った北信濃地方にも農作物などに爪跡を残した。

 14号台風では、7日午後1時43分、中野市の岳南広域消防本部で25・5bの瞬間最大風速を記録した。管内市町村の報告に基づいて、北信地方事務所がまとめた被害状況によると、人的被害は飯山市の木島小学校で強風によって割れたガラスで一人が軽傷を負った1件。

 被害が大きかったのは農作物で、中野市を中心に、管内合わせて約1億2100万円の被害となった。飯水岳北では、飯山市でリンゴ・ズッキーニ・キュウリを中心に約17f、約973万円、木島平村でリンゴ・ズッキーニを中心に約4f、430万円の被害。

 また、旧豊田村では収穫期にあったツガルや生育期のフジに落果、枝擦れなど、合わせて約1000万円の被害が出た。上今井の河東部、旧古川地籍に約75eのリンゴ園を経営する高橋清登さん方では、落下したツガル、フジの収集、枝擦れ果の摘果に追われていた。

 高橋さん方では、台風の予報に合わせて、一部ツガルの収穫を急いだが多くは間に合わず、また、生育期の大切な時期にあるフジの枝擦れ被害が大きかったことに表情を暗くしていた。

 旧豊田村では、昨年10月の台風23号でも住家や農業施設、道路、田畑などに1億8000万円近い被害があり、特に果樹農家では相次ぐ台風被害に疲弊を深めている。

(写真=上今井のリンゴ園では風に倒された木が…)
 
◆広州・香港で誘客商談会 - 飯山市・戸狩など観光協会<飯山市>
 ここ数年、スキー・観光客の入り込み減少が顕著となり、これに関連する地域産業のジリ貧化が指摘される中で、飯山市は15・16の両日、中国広州、香港で開かれた県の「観光説明・商談会」に合わせて、野口文明収入役らを同行させ、誘客宣伝を行った。

 県の観光説明・商談会は香港・広州で旅行エージェント、航空会社、マスコミなどをターゲットにして、県内観光地の魅力をPRするもの。一般的な観光情報の提供だけでなく、宿泊・体験施設、スキー場など観光関連事業者と現地旅行エージェントとの具体的な商談をサポートし、訪日ツアーの実現を図る。

 飯山市では、この商談会に合わせて、野口収入役を団長とし、斑尾高原・戸狩温泉関係者、市観光協会事務局らをメンバーとする「香港・広州宣伝訪問団」を派遣した。

 同市ではここ数年、スキー客を中心とする観光入り込み客の減少、低迷が顕著で、市場開拓に向けて、近年、日本の温泉・スキー場に関心を向ける東南アジア、とりわけ中国や韓国、フィリピンなどに向けた誘客宣伝活動を検討してきた。このため台湾・香港、中国、韓国、そして欧米に向けた観光パンフレットも作成している。

 今回の中国での商談会は、外国からの誘客に向けた最初の海外営業で、出発を前に9日、野口収入役は「中国などでは日本の温泉や雪に関心が高いと聞いている。そのいずれの資源も豊富にもつ飯山の魅力をPRし、関心をもってもらえるよう、働きかけてきたい」と、話した。県とは別に深?にも立ち寄り、宣伝活動と取り組む。

(写真=出発前、パンフを手に思いを語る野口収入役)
 
◆江戸時代からの灯篭連れ鮮やか - 野沢温泉神社灯篭祭り<野沢温泉村>
 「喧嘩まつり」の異名をもつ荒っぽさ、異様さなどから「一度見ないばか、二度見るばか」ともいわれる野沢温泉村・湯沢神社の「灯篭祭り」は8・9の両日行われ、「湯町」のメーンストリート、大湯通り一帯は両日、野沢温泉小唄の流し踊りや、重さ400`を超す「厄除けみこし」のお練り、大煙火大会、灯篭行列など、伝統のイベントでにぎわった。

 湯沢神社の灯篭祭りは、江戸時代中〜後期の創始と推定され、「灯篭連れ」ともいわれる。当初、若者組が「三夜講」をつくり、これを中心に奉納されていたが、経済的な負担が重く、野沢組惣代、厄年グループが中心となって今に維持されている。

 祭りは2日間にわたって大煙火大会・屋台流し・灯篭行列・みこし練り・例祭行列・子どもみこしと宝船―などが行われるが、メーンイベントは何といっても灯篭行列。

 十王堂前での猿田彦のシメ切り、獅子舞いによる道中悪魔祓い、三十六歌仙の舞いの後スタートする行列は制札灯篭を先頭に御幣・花・鈴・奴・三十六歌仙―灯篭が大湯通りを湯沢神社へと練り歩く。道中の途次、数ヵ所で猿田彦のシメ切りや獅子舞いなどが行われ、時折、子どもたちが奴灯篭を打ち合う、壮絶なるもどこかユーモラスなパフォーマンスも見所。

 宵宮の8日、会場の大湯通りは歩行者天国となり、沿道には近隣からの常連を含めた住民や宿泊客らが詰めかけ、ゆっくり進む行列を飽くこともなく見入っていた。

 柳・花灯篭の華麗さ、制札・榊・獅子御社灯篭の荘厳さ、鈴灯篭の鮮やかさ、そして、三十六歌仙灯篭の時代絵巻―と、次々に現れる多彩な灯篭に盛んにカメラのフラッシュがたかれる。

 大湯通りでは、灯篭行列に先立って、お囃子の屋台を先頭に、浴衣姿の女性連が「野沢温泉小唄」の流し踊りを披露、旅館の浴衣で観覧していたお年寄りや、Tシャツ姿の若者らも加わって、踊りの輪が広がった。

(写真=初秋の湯町に描かれた伝統の灯篭絵巻)
 
◆ソバの秋 - 北信濃風物詩<連載>
 ここ数年、異常気象が続き、何が異常で何が正常なのかさえわからくなっている。

 台風の風水害、干ばつ、冷夏などのたびごとに訪ねる農家の人たちの、間違いなく悲しいだろうに、淡々とした姿に様々なことを学んでいる。


 高原台地に今、そばの花が咲き始めた。

もうしばらくすれば、一帯は白い花の海と化す。

秋風が心地よい。
  
◆高校生が刈り払いボラ - やまびこの丘公園つつじ山で<木島平村>
 今月12日、木島平村「やまびこの丘公園」で下高井農林高校生徒による、つつじ山の刈り払い作業が行われた。やまびこの丘公園内のつつじの群生地は、近年、手不足から管理が滞り、下草やブッシュが繁茂、つつじの花が隠れてしまうという事態になっていた。そこで、近くの下高井農林高校へ生徒による刈り払いのボランティアを依頼したところ、快諾を得た。

 この日、刈り払いに参加したのは同校環境緑地コースの3年生23人。日頃学校で教わったことを、実習できるということで、北信森林組合の同校OBの指導の下、ビーバーやチェーンソーを使い、急な斜面に悪戦苦闘しながらも斜面一面を覆う雑木や草の刈り払い作業をこなしていった。同日は連日の厳しい残暑に見舞われ、生徒たちは作業着に汗のシミを滲ませ、危険な作業に緊張を強いられながら、見る間に視野を広げていった。

 同公園では、今月23日から恒例の「ダリアフェスタ」が開催され、これにも向けて先月には木島平村中部小学校の児童が6月に自分たちで植えたサルビア園の草取り作業を行い、環境整備にひと役かった。

(写真=草刈機で雑草を刈る下高井農林高生)
  
■23日からダリアフェスタ - 木島平村やまびこの丘公園
■高社山見える風景・作品募集 - みゆき野アート蔵
■うめき苦しむ声耳に - 木島水害から23年目の畜魂祭
■方塩さんに功績章 - 中野市で労働衛生大会
■17日から画人・長谷川青澄追悼展 - 飯山市美術館

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