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9月10日号掲載記事
 
◆安全で良質な農作物の生産を - 人と環境に優しい農業全国フォーラム<木島平村>
 村制施行50周年と、「有機の里づくり」による農林水産大臣賞受賞を記念する「人と環境にやさしい農業推進全国フォーラムin木島平」は3日、同村体育館を会場に開催された。

 人と環境にやさしい地域循環型の農業生産体制を確立し、安全で安心な農産物の生産と、信頼される産地づくりを進める「有機の里」づくりをさらにステップアップし、生産者の意識改革と生産技術の向上、及び消費者の理解を深め、「生消協働」の取り組みを展開することの重要性を認識して、情報・意見交換と相互研鑽を図ろうというのがフォーラムの主旨。地元を中心に県外からの11人、県内の約70人を含めた約250人が参加した。

 フォーラムでは冒頭、「木島平村は貴重な食糧生産基地であることを再認識し、生産者が誇りをもって生産活動に励むとともに、安全で良質な農産物の生産と消費者から信頼される産地、都市の山里であり続けたいと願っています」などとする「有機の里づくり宣言」を朗読。

 開会セレモニーで柳沢村長は「村の将来をかけて取り組む有機の里づくりをさらにステップアップするきっかけとしてフォーラムを企画した。これを機に人と環境にやさしい農業と取り組む意義を知り、活動を高めることができればいい。村の取り組みを全国の人たちに正しく評価してもらい、活力を生む情報発信の村づくりを進めたい」とあいさつ。

 このあと、第1部では村産業課有機の里推進係職員らが「有機の里づくり」事業について現地報告。農水省関東農政局生産経営流通部の一谷清人専門官が「環境保全型農業の現状」について情勢報告した。また、今村奈良臣東大名誉教授は「環境保全型農業・農村の創造への道」と題して基調講演した。

 第2部の「生産協働の環境にやさしい農業、農産物流通をどう進めるか」をテーマとするパネルディスカッションでは、村農業委員会長の湯本實さん、柳沢村長、調布市消費者団体連合会長の関口方子さんらが意見交換。

 この中で、自ら有機の里づくりに参加し、コシヒカリの特別栽培と取り組む湯本さんは、減農薬栽培当初、雑草との戦いに忙殺された苦労話を披れき、仲間を増やすこと、ブランド化を図ることなど、夢を語った。フォーラムでは、生産者・消費者、生協組織関係者らが、これから、さらに食料の安全性、食味などが問われるだろう―との見通しを踏まえて、科学的根拠をもった、正確で詳細な情報提供が重要な意味をもつことが指摘された。

 意見交換の中では「顔が見えるとか、産直だから安全とはいえない。農業を生産手段だけでなく、社会を豊かにするものとして生かしてほしい」とする、厳しい指摘もあった。

(写真=生産者・消費者の思いも語られて…)
 
「越県受験」に内諾 - 栄村の要望に新潟県教委<栄村>
 長野県教育委員会の県立高校改革プランをめぐって論議が展開され、旧第1通学区では、将来に向けた地域づくりプランを踏まえて、独自案の策定が検討される中、栄村教育委員会にこのほど、新潟県教育委員会から、津南中等教育学校や、十日町高校などに栄村からの受験を認める旨の連絡が入った。まだ内定段階、非公式なもので、来年1月にも正式決定されるという。

 同村教委の関沢栄市教育長の話では、具体的には津南高校が廃止され、新設される中高一貫教育の「津南中等教育学校」について、栄村の現小学6年生の受験を認めるほか、中学3年生の十日町・十日町総合・川西・松代の4高校の受験も認める―というもの。

 栄村の場合、特に秋山地区については新潟県津南町でなければ、自宅通学は困難―という実態があり、これまで、津南高校と、長野県の旧第1通学区内高校との相互乗り入れが図られていた。

 津南中等教育学校の受験については、対象期児童、家族らに関心を高めるが、諸般の情勢から実際の受験者は2、3人ほどではないかとみられる。
 
◆「医師」見通しなく - 基幹病院の責任問われて<飯山市>
 飯山赤十字病院運営協議会(会長・木内飯山市長)は1日、同病院会議室で開き、医師確保・救急医療運営問題などについて協議した。

 同日の運営協議会には、飯山市・木島平村・栄村の首長、同代理、北信7市町村の議会代表、市町村関係課長、病院幹部職員らが出席。宮本県議、渋川芳三県医務課長がオブザーバー参加した。

 協議に先立って木内市長は「医師不足という大きな課題に直面し、時期を早めて協議会を招集した。医師の確保に努めてもらっているが、その実状を説明してほしい」とあいさつ。川村信之院長は「医師不足に関して、住民の不満が聞こえている。平成7年に新築・移転して以来10年、機能の充実と取り組んできたが、ここにきて全国的な医師不足が生じ、当院も6科、7人の医師の欠員があり、住民に多大な迷惑をかける結果となっている」と述べた。

 協議会では平成16年度収支決算が報告され、その中で患者数は入院・外来合わせて前年比455人増の31万5812人(1日当たり1071人)、収支は前年より8170万円改善されたものの、退職給付会計改正による繰り出し金の増高などから約3億4000万円の赤字決算となったことが明らかにされた。

 医師不足でことし4月以来、集中治療室が閉鎖されたままであることに住民不安がつのる事態に関し、川村院長は新臨床制度など全国的な医師不足、医師の偏在を促した国の医療行政の誤り、コンビニ化する救急外来の対応など勤務医の労働過重、開業志向などが原因―と指摘。これまで医師を供給してくれた大学が、独自に医師を派遣できなくなった―と説明した。

 これに対して委員からは「飯山日赤独自のこれまでのルートを大事にし、医師確保対策に努めてきたのか」「医師不足は止むを得ない状況としても、それを住民に理解してもらう必要があるはず」「医師不足はあっても、救急医療体制だけは整えること」など、厳しい意見が出された。

 協議会では、医師不足解消の具体策、集中治療室再開の見通しは示されず、「女性医師の子育て支援を行政が」「救急外来のコンビニ化が負担を大きくしている。行政からも患者の教育、啓蒙を図ってほしい」などといった、病院側からの要請が訴えられて散会した。

(写真=医師確保の現状に厳しい意見も)
 
◆大地震想定し自衛隊も - 外様で飯山市総合防災訓練<飯山市>
 県北部に震度6強の地震が発生し、家屋の倒壊や火災、交通事故が相次ぎ、また、ライフラインが寸断された―との想定で3日、外様地区活性化センター周辺を会場に「平成17年度飯山市総合防災訓練」が行われた。

 同日午前6時50分から始まったことしの訓練には外様地区住民や市消防団、岳北消防本部、飯山日赤、赤十字奉仕団支部、飯山警察署、市内郵便局など合わせて約700人が参加したほか、初めて陸上自衛隊第13普通科連隊(松本)が、200人分の食事を作れる野外炊具を搬送して加わった。

 非常事態の告知に始まり初期消火、避難・退避、煙中体験、被害情報収集・伝達、避難所設置、集団救急・救護、給食炊き出し、消火器取り扱い、救出・救助などが行われた訓練は、救急車や消防車がサイレンを鳴らして一帯を走り回る臨場感の中で、真剣そのものの。

 隣接の文化センターでは、大震災に際して問題化する、避難所などでのプライバシー保護に対応して開発された「プライバシー・ウォール」も展示され、住民の関心を集めた。

(写真=防災訓練会場で煙中体験する住民)
 
◆秋祭り - 北信濃風物詩<連載>
 北信濃路は秋祭りの季節。

既に祭りが終わり、数日中にも本番を迎えるところもあり、夜になると笛、太鼓のお囃子が聞こえてくる。

 ここ数年、異常気象による災害が相次いだ。

自然相手の営みの宿命とはいっても、風水害の打撃はせつない。

人々は村祭りに興じることで、新たな活力を養う。

実りの季節にただ、無事を祈り続ける。
  
◆「生きる」問う・DVDも - 飯山北高自主制作ドラマ<飯山市>
 今月5日、飯山北高体育館で自主制作ドラマ「MESSAGE〜渡されなかった手紙」の上映会が開かれた。今回制作されたドラマのテーマは「死」。ごく普通の家庭で起きた突然の父の自殺でばらばらになった家族。自殺の原因を知りたい主人公が見つけたメモ。ようやく歩き出す家族のありようを同校の生徒、先生などが熱演した。

 北高は昨年度も保険委員会が中心となり性教育のエイズの問題を取り上げたドラマ「refrain」を制作。今年度は保険委員会だけでなく、放送委員会、先生、PTAや地域などの協力を受け、去年のOBからアドバイスを受けながら制作された。

 脚本・監督を務めた同校3年生の佐々木陽介さんは上映冒頭「今回のテーマ『死』の裏にある『生』を、観た人たちに感じとってもらい、各々が『生きる』ということはどういうことなのか考えてもらえれば」と挨拶。上映後会場は拍手に包まれた。
小山壽一校長は「テーマがテーマなだけに重い部分もあり、ドラマとして不充分なところもあったかもしれないが生徒たちがあれだけのもを制作したというのに驚いた。自分の考えや思いをどんな形であれ表現できるということは良いことだ」と述べた。

 同校では今回のドラマのDVD販売も計画している。問い合わせは飯山北高рU2・4175山野井養護教諭まで

(写真=上映前に舞台上で挨拶する出演者ら)
  
■盛り上がり見えぬまま - 11日投票の衆院選小選挙区
■中学の再編諮問 - 飯山市
■空と陸から消火作戦 - 山林火災防御訓練
■子に愛されてこそ親 - 木島平で夜回り先生講演会
■お年寄りに安心保証 - 電気屋さんが配線診断訪問
■一歩踏み込んで1校案 - 北高旧1通将来構想特別委
■異郷の方言でも通じ合った心 - ふるさとの語り部交流会
■地域造りの示唆も - 20日高杉晋作と奇兵隊

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